CISCO Catalyst 2950 の工場出荷時への初期化

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自分のためのメモ書きです。

手元にある Catalyst を工場出荷時に初期化する際の作業手順メモになります。

この記事に記載されている手順で作業をする場合は、自己責任の範疇で行ってください。
当方では一切の責任を持ちません。




スイッチの初期化には以下のような作業を行います。

●スイッチ設定の初期設定へのリセット

●VLAN 情報の初期設定へのリセット(VLAN情報の削除)

●パスワードの初期化



●前準備

◆コンソールケーブルの配線

 付属のRJ-45 コンソール ケーブルを使用して、Catalyst のRJ-45 コンソール ポート
 とパソコンのシリアルポートに配線します。

 コンソールポートはCatalystの型番によって、前面あったり背面にあったり異なるの
 で、以下のページ等から接続位置を確認し配線をします。

 

URL : http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j
/sw/cat29/2960hig/chapter01/7075_06_1.shtml#42695
CISCO Catalyst 2960 スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド



◆ターミナルエミュレーター(通信ソフト)を使用してルーターを操作していきます。

 一般的によく使われるのは・・・

 ▼Windows XP等であれば標準でインストールされている『ハイパーターミナル』を
  使用する。
  ([スタート]ボタンから[(すべての)プログラム]→[アクセサリ]→[通信]の中に
   ある。)

 ▼フリーソフトの『Tera Term』等をダウンロードして使用する。
   http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se320973.html から入手可能。


 ターミナルのポート設定は以下の通り。

  ビット/秒:9600
  データビット:8
  パリティ:なし
  ストップビット:1
  フロー制御:Xon/Xoff


 Catalystの電源ケーブルをつなぎ電源を入れます。
 ターミナルの画面には、スイッチの起動ログが表示されます。
 しばらく待つと画面表示の流れが止まるので、キーボードの[Enter]キーを押します。
 『Switch』等のスイッチ自体の名前(前所有者が設定した名前)が左端から表示されま
 す。


Switch>




●スイッチ設定の初期設定へのリセット

 元ネタは以下のURLのHPにある「スイッチ設定のリセット」と「VLAN 情報のリ
 セット」の項目です。

URL : http://www.cisco.com/JP/support/public/ht/tac/100/1007864/156-j.shtml
CISCO Catalyst スイッチを工場出荷時のデフォルトにリセット




 (1)特権モードに切り替えます。
    "enable" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch> enable


    そのまま、パスワードが設定されていない場合は、『Switch』等のスイッチ自
    体の名前の右についている文字が、『>』から『#』に変わります。


Switch#


    ※パスワードが設定されている場合は、パスワードを入力しないと特権モード
     には切り替えできません。
     (前所有者からパスワードを聞いている場合は、入力します。分からない
      場合は、後述の「パスワードの初期化」を参考にしてパスワードをクリ
      アします。)

 (2)工場出荷時の初期設定に戻します。(設定の消去)
    "write erase" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch# write erase


 (3)設定を消してもいいか問い合わせてくるので、[y]キーを押します。


Erasing the nvram filesystem will remove all files! Continue? [confirm]y[OK]
Erase of nvram: complete


 (4)システムをリロードします。
    "reload" と入力し[Enter]キーを押します。


Swtich# reload


 

(5)現在動作しているシステムの設定を保存してもいいか問い合わせてくるので、
    保存しないでリロードするので、[n]キーを押します。


System configuration has been modified. Save? [yes/no]: n


    ※設定を保存しない。設定を保存すると、現在の実行中の設定を使用してス
     イッチがリロードされ、初期設定に戻らない。


 (6)再度、リロードするか問い合わせてくるので、[y]キーを押します。


Proceed with reload? [confirm]y


 (7)しばらくスイッチのリロードを待つと、以下のような初期設定を行うかという
    問い合わせてくるので、[n]キーを押します。


--- System Configuration Dialog ---

Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:n


     ※スイッチの設定を行っていない場合は、電源投入時には必ず上記の問い
      合わせがでるようになります。


 (8)特権モードに切り替えます。
    "enable" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch> enable


    設定はクリアされているので、パスワードの問い合わせはなく特権モードに
    移行していると思います。


Switch#




●VLAN 情報の初期設定へのリセット(VLAN情報の削除)

  vlan.dat というVLAN情報のファイルを削除します。
  (1)と(2)を確認し、VLANの設定がされていない場合は、それ以降の作業は
  不要です。


 (1)VLAN 情報の確認をします。(この作業は必須ではない)
    "show vlan" と入力し[Enter]キーを押します。


Swtich# show vlan


  設定されていれば、VLANの設定情報が表示されます。
  (出力されてくる詳細は、設定されているVLANによって異なるので省きます。)


 (2)VLAN 情報の保存されているファイルの確認をします。
    "dir flash:" と入力し[Enter]キーを押します。


Swtich# dir flash:


     ※4500/4000 では、"dir cat4000_flash:" と入力します。
      6500/6000 では、"dir const_nvram:" と入力します。


(Catalystで実際に行った場合の出力例。カッコの行は表示されません。)


Directory of flash:/

2  -rwx     2487439   Mar 11 1993 01:25:32  c2950-i6q4l2-mz.121-9.EA1d.bin
3  -rwx         840   Mar 20 1993 09:20:09  vlan.dat

(↑↑↑この vlan.dat が、VLAN情報の設定ファイルです。↑↑↑)

4  -rwx     2491435   Mar 08 1993 16:14:13  c2950-mvr.bin
6  -rwx          42   Mar 01 1993 00:07:35  env_vars
7  -rwx         109   Mar 11 1993 01:23:56  info
8  drwx         640   Mar 11 1993 01:26:35  html
19  -rwx         109   Mar 11 1993 01:26:35  info.ver

7741440 bytes total (1088512 bytes free)
Switch#



 (3)VLAN 情報を初期設定に戻します。(設定の削除)
    "delete flash:vlan.dat" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch# delete flash:vlan.dat


     ※ Cisco IOS ソフトウェアの初期バージョンが稼働する 6500/6000 および
       4500/4000 では、"delete" コマンドが機能しない場合がある。
      その代わりに、"erase const_nvram:" または "erase cat4000_flash:" の
      各コマンドを使用する必要があります。
      また、このコマンドを使用する場合は vlan.dat ファイルを指定しない。
      ただし、Cisco IOS ソフトウェアの最近のバージョンは、
      6500/6000 で "delete const_nvram:vlan.dat" コマンドが使用でき、
      4500/4000 で "delete cat4000_flash:vlan.dat" コマンドが使用できる。


 (4)vlan.datのファイルを削除してもいいか問い合わせてくるので、
    [Enter]キーを押します。


Delete filename [vlan.dat]?


 (5)再度、削除していいか問い合わせてくるので、[y]キーを押します。


Delete flash:vlan.dat? [confirm]y


 (6)システムをリロードします。
    "reload" と入力し[Enter]キーを押します。


Swtich# reload


 (7)再度、リロードするか問い合わせてくるので、[y]キーを押します。


Proceed with reload? [confirm]y


 (8)VLAN 情報の確認をします。(必ず確認が必要)
    "show vlan" と入力し[Enter]キーを押します。


Swtich# show vlan


    出力にはユーザ設定の VLAN が表示されなくなります。
    工場出荷時の初期設定されている VLAN 情報だけがスイッチに残ります。


(Catalystで実際に行った場合の出力例。)


Switch# show vlan

VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1    default                          active    Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4
                                                Fa0/5, Fa0/6, Fa0/7, Fa0/8
                                                Fa0/9, Fa0/10, Fa0/11, Fa0/12
                                                Fa0/13, Fa0/14, Fa0/15, Fa0/16
                                                Fa0/17, Fa0/18, Fa0/19, Fa0/20
                                                Fa0/21, Fa0/22, Fa0/23, Fa0/24
1002 fddi-default                     active    
1003 token-ring-default               active    
1004 fddinet-default                  active    
1005 trnet-default                    active    

VLAN Type  SAID       MTU   Parent RingNo BridgeNo Stp  BrdgMode Trans1 Trans2
---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
1    enet  100001     1500  -      -      -        -    -        0      0   
1002 fddi  101002     1500  -      -      -        -    -        0      0   
1003 tr    101003     1500  -      -      -        -    -        0      0   
1004 fdnet 101004     1500  -      -      -        ieee -        0      0   
1005 trnet 101005     1500  -      -      -        IBM  -        0      0

Switch#




●パスワードの初期化

 元ネタは以下のURLのHPにある「非 LRE Catalyst 2950 スイッチの紛失または
 忘れたパスワードの回復」の項目です。

URL : http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j
/sw/cat29/50dscg/chapter31/10101_01_31.shtml
CISCO Catalyst 2950/2955 スイッチ ソフトウェア
コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.1(22)EA7


 Catalystの型番によっては、このパターンで初期化できない場合もあります。

 パスワードの初期化する場合は、電源投入時に一癖あります。
 WS-C2950T-24 だと電源を入れた際に、前面パネルの右側にある[STAT]のランプが点滅
 している間に【MODE】のボタンを長押しし、[SYST]のランプがオレンジとグリーンの
 点滅変わるのを確認したら【MODE】のボタンを離します。
 ターミナルの画面には、スイッチの起動ログが表示されます。
 しばらく待つと画面表示の流れが止まるので、キーボードの[Enter]キーを押します。

 ソフトウェアについての情報が数行表示されるので、指示に従います。


The system has been interrupted prior to initializing the flash file system.
These commands will initialize the flash file system, and finish loading
the operating system software:

  flash_init
  load_helper
  boot

switch:


 上記のように順に "flash_init" と "load_helper" と "boot" を実行していきます。
 この一連の作業の中でパスワードの初期化も行います。

 (1)フラッシュ ファイル システムを初期化します。
    "flash_init" と入力し[Enter]キーを押します。


switch: flash_init


     ※コンソール ポートの速度を 9600 以外に設定していた場合は、9600 に
      リセットされるので、ターミナル(通信ソフト)の回線速度をスイッチの
      コンソール ポートに合わせて変更する。

 (2)ヘルパー ファイルがある場合にはロードしておきます。
    "load_helper" と入力し[Enter]キーを押します。


switch: load_helper


 (3)フラッシュ メモリの内容を確認します。
    "dir flash:" と入力し[Enter]キーを押します。


switch: dir flash:


    スイッチのフラッシュ メモリ内のファイル システムのディレクトリの内容
    が表示されます。
    "config.text" がスイッチの設定ファイルになります。
    (このファイルに、パスワード定義も設定されている。)

 (4)スイッチの設定ファイル "config.text" の名前を "config.text.old" に変更
    します。
    "rename flash:config.text flash:config.text.old" と入力し[Enter]キーを
    押します。


switch: rename flash:config.text flash:config.text.old


 (5)システムを起動します。
    "boot" と入力し[Enter]キーを押します。
    ( "reload" ではないので注意。)


switch: boot


 (6)初期設定を行うか問い合わせてくるので、"n"を入力します。


Continue with the configuration dialog? [yes/no]: n


 (7)特権モードに切り替えます。


Switch> enable


    ※パスワードは初期化されているので、パスワードの問い合わせなく特権
     モードに切り替わるはずです。

 (8)スイッチの設定ファイルを元の名前に戻します。
    "rename flash:config.text.old flash:config.text" と入力し[Enter]キーを
    押します。


Switch# rename flash:config.text.old flash:config.text


 (9)フラッシュ メモリ内のスイッチの設定ファイルをシステムのメモリ上にコピ
    ーします。
    "copy flash:config.text system:running-config" と入力し[Enter]キーを
    押します。


Switch# copy flash:config.text system:running-config



 (10)ファイル名の確認をコピー元とコピー先の2回問い合わせてくるので、その
     まま[Enter]キーを押します。


Source filename [config.text]?

Destination filename [running-config]?



  ◆これでスイッチの設定ファイルがリロードされました。

  ◆次に示す通常のコマンドを使用して、パスワードを変更できます。

 (11)グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
    "configure terminal" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch# configure terminal


 (12)今回はパスワードを "cisco" に変更します。
    "enable secret cisco" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch(config)# enable secret cisco


    または、以下のコマンドでも変更できます。
    "enable password cisco" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch(config)# enable password cisco


 (13)特権モードに戻ります。
    "exit" と入力し[Enter]キーを押します。


Switch(config)# exit


 (14)実行コンフィギュレーション(現在稼働中のスイッチの設定)をスタートア
     ップ コンフィギュレーション(起動時に読み込まれるスイッチの設定)の設
     定ファイルに書き込みます。
     "copy running-config startup-config" と入力し[Enter]キーを押します。


switch# copy running-config startup-config


 新しいパスワードがスタートアップ コンフィギュレーション(起動時に読み込まれる
 スイッチの設定)に組み込まれました。

 一旦電源を落とし、再投入してパスワードが設定が変更されているか確認して完了で
 す。

 ※あくまでも、パスワードの変更を行っただけで、スイッチの設定が初期設定に戻っ
  た訳ではありませんので、再度、前述の「スイッチ設定の初期設定へのリセット」
  と「VLAN 情報の初期設定へのリセット(VLAN情報の削除)」の作業が必要です。



ざっとこんな感じですかね?(だれに聞いてる・・・・





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キラ Author Profile Page:

YAMAHAのRTX1100とRTX2000も手元にありますが、

・・・初期化方法のメモいりますか?

(だから、だれに聞いてる?w

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(コメントは管理人キラが確認し承認後に公開します。
 なので、くだらないSPAMコメントについては、内容読まず削除しますし、
 接続元のネットワーク管理者に通報し対処していただいていますので、
 入力時間の無駄になるのでお控くださいw)


このブログ記事について

このページは、キラが2009年4月28日 12:10に書いたブログ記事です。

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